よく噛んで食べると痩せるの?何回噛むとダイエットに効果的
食事をする時によく噛んで食べることでダイエットに効果的だというのはよく言われることです。
よく噛むことで唾液の分泌もされますし、噛むことで脳からヒスタミンが分泌され、満腹中枢を刺激することで、少量でも満腹感を得ることができます。
また、食事をする時に積極的に噛むことで、交感神経が優位になり、ノルアドレナリンが体内に多く分泌され、脂肪の燃焼が促進もされます。
この辺りは医学的にも認められていることなので、よく噛むことがダイエットに効果があることが期待できます。
食事をする時によく噛んだほうがいいのはわかっていますが、じゃあ、ダイエットの為には何回噛むのがいいのか、微妙ですよね。
一般的には1口につき30回噛むというのが正しい方法として紹介されていますが、本当に30回がベストな回数なんでしょうか?
この実験をこの差って何ですか?というテレビ番組で放送されていたのでシェアします。
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30回噛むことが本当にダイエットに効果的なのか
1口あたり何回噛むと効果があるのかを監修していたのが、湘南美容外科クリニックの福澤見奈子先生です。
20代・30代女性9人を3人ずつ3つのグループに分けます。そして、朝・昼・夜の食事の時に10回噛むグループ・30回噛むグループ・50回噛むグループ分けて1週間で体がどう変わるのか実験していました。
食事はいつもと同じように食事をしてもらうことが条件としてなっています。なので、純粋に噛む回数を検証したものです。
結果は次のとおりです。
噛む回数 | 体重の変化 | 体脂肪率の変化 |
---|---|---|
1口10回 | 平均-0.2kg | 平均+0.6% |
1口30回 | 平均-0.9kg | 平均-1.0% |
1口50回 | 平均-1.5kg | 平均-1.4% |
1口10回噛むグループは変化なしです。それに対して、1口30回のグループは-0.9kg、50回のグループは1.5kgも減少しています。
この結果からダイエットの為には、1口で噛む回数は50回が効果的ということになります。
よく噛むと便通が良くなる
1口30回・50回噛むグループは3日目ぐらいから便通が良くなっていました。よく噛むことで唾液が多く分泌されるようになります。唾液の中には消化酵素が入っているので、胃や腸の負担が少なくしっかりと消化吸収がされることで、お通じが良くなったといえます。
ご飯を食べる量が減る
よく噛むようになると、満腹中枢が刺激されるので食事量が減ります。1週間でもこの効果が発揮されていました。
食事に時間がかかる
1回50回以上噛むグループの欠点は食事に時間がかかるということです。このグループは1食ごとに1時間前後の時間を要していました。
1回の食事に時間がかかりすぎるというのは最大の欠点ですね。いくら痩せると言われても、食事の時間をかけることができないこともありますよね。
噛む回数を増やすと小顔効果がある
噛むダイエットで嬉しいのは、ダイエットだけではなく、小顔効果もあることなんです。体重だけではなく、小顔効果があったのかも実験していました。
1口10回噛むのはアゴ周りに変化なし
1口30回噛むと、あごの周りがすっきりとしています。30回噛むグループは耳からあごまでの距離をメジャーで計測すると平均で-1.5cmだったんです。
これは、顔の筋肉は8割が口周りに付いています。噛むことで筋肉が動かされて、血流や、リンパの流れが改善されて、むくみが取れたことが大きいんです。
また、噛むことが唾液の分泌が促進されて、唾液の中に含まれる成長ホルモンがアンチエイジング効果を発揮!ほうれい線が少し薄くなっていました。
1口50回噛むと、今度は若干頬がはった状態になってしまいます。噛みすぎたことで、あごの筋肉が張って、このような結果になってしまったとかんがえられるんです。
よく噛んで食べるダイエットの適性回数は30回
ダイエット効果だけを考えると50回噛んだほうがいいのはわかったんですが、50回毎食噛んでると食事時間が長くなって現実的ではないですし、せっかくダイエットをしても顔が大きくなってしまうとあまり意味がないですよね。
なので、ダイエットにも小顔にも、効果が期待できる1口30回噛むということが適性だということがわかりました。
30回噛むだけでもなかなか疲れますし、食事には時間がかかるようになるはずです。食事だけでしんどいと感じる人はガムを噛むことも合わせてすることをおすすめします。