食事制限だけのダイエットは痩せにくい体を作り上げる

よし！今年こそ痩せる！って決心して、最初に思いつくことは食事制限ですよね。精神的なしんどさはありますが、走ったり運動したりするより体力的な楽です。

運動するよりも、食事制限するほうが一時的に体重も落ちるので気楽にやっちゃうんですけど、ダイエットの時に食事制限だけで痩せようとすると、結果的に太りやすくなり、痩せにくい体になるんです。

でもまって…。

炭水化物抜きダイエットや一つの食材を食べ続けるダイエットなどいろいろな食事制限ダイエットの方法は様々な番組や雑誌で取り上げられていて、実際に試して痩せた！という人も多いのですよね。

いやいや食事制限だけで十分痩せることはできるよっていう人もいるかもしれませんが、ダイエットに成功した後、リバウンドしちゃった…。ってなってませんか？

目標体重を達成すると自分にご褒美をあげたくなりますし、炭水化物抜きダイエットなんかしていたら、目標を達成したら、炭水化物も食べたくなりますよね。

生きている間ずっと同じ食事量でいけるのなら、いいですが、一度食べてしまうと、今度はなかなか制限することができずに最初の体重よりも増えたという人は多いはずです。

リバウンドのメカニズムはリバウンドを防ぐためには脳をだましてダイエットをする！でも紹介したので、見ていただけるとリバウンドを防ぐ方法を確かめることができます。

食事制限ダイエットで痩せるのはいいことですが、筋力が落ちるということが問題なんです。

3か月の食事制限ダイエットで5歳も年をとる

筑波大学で食事制限だけのダイエットを3ヶ月すると、筋肉量がどれぐらい減るのかという研究がされています。

その研究によると、3ヶ月間の食事制限だけのダイエットをした結果、太ももの筋肉はなんと3.7％も減少してしまったのです。

3.7％の筋肉量が減るぐらいそんなにたいしたことないよね～！って思ったりしてませんか？

3.7％、筋肉量が落ちるということはなんと5年の歳を重ねて落ちる筋肉量と同じになるんです。なにもしなければ5年で落ちる筋肉がたった3ヶ月で落ちてしまうんです。

消化器内科の大竹真一郎先生は食事制限だけによるダイエットは筋肉量が減ってしまうので、その結果消費カロリーが減ってむしろ痩せにくくなるとすすめていません。

食事制限をする⇒筋肉が減る⇒基礎代謝落ちる⇒体重の減りにくい体が出来上がる

という悪循環に陥ってしまいます。

食事制限ダイエットに成功した後、リバウンドしたら、また食事制限ダイエットをするということを繰り返していたら、筋肉量が減ってしまい、完全に太りやすい体が出来あがってしまいます。

これを踏まえると、極端な食事制限ダイエットをするよりも、筋肉をつけて基礎代謝を上げることで、痩せやすい体を作り、痩せます！

基礎代謝の高い体を作ってしまえば、家事をするだけでも、たくさんのエネルギーを必要とするので、普段の生活でも痩せることができるということです。

もちろん太りにくい食事をすることは大切ですが、食事を改善しただけではなく、ある程度の筋トレをすることは大切だということですね！

筋肉が不足すると様々な病気にも関係する。

筋肉量が少なくなると痩せにくい体になるだけじゃないんです。池谷医院、院長の池谷敏郎先生は筋肉不足は様々な病気と深い関係があると話します。

筋肉と免疫には深い関係があります。

筋肉が少ないと免疫力が低下するんです。例えば、風邪をひいたときに免疫力が低下しているために、重症化して、肺炎に移行しやすくなります。

しかし、筋肉が少ないと細菌やウイルスを倒すアミノ酸の量が減るため、免疫量が低下して風邪が重症化しやすいんです。筋肉は最後の免疫の砦とも言われてるんですよ。

また、筋肉が糖分の約9割を使っています。筋肉量が減ると、糖分の消費量が減り肥満の原因となるんです。

やりすぎた食事制限ダイエットをすると痩せにくい体を作るだけではなく、筋肉量が低下して免疫力もさがってしまいます。痩せるためには筋肉を減らさないということがポイントです。

特殊な器具や使わなくても、信号待ちでふとももあげや踵上げをしたりしてちょっとした時間に筋トレをすることも1つの方法です。

そして、おすすめなのは腹式呼吸！歩きながらでも呼吸を意識して息を吐くときにお腹をへこませるようにするのもOKです。

ちょっとした時間を使って運動をすることであえて筋トレの時間を作らなくてもOKです。まずは、合間時間にできる運動から始めて、しっかりと筋トレができるようになってからちょっとずつ増やしていけばいいんです。

一気に痩せることはできないかもしれませんが、長い目で見るとしっかりと筋肉量を減らさない人のほうが痩せることが期待できます。痩せる時は少しずつ筋トレを頑張りましょう！
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